なんか、セットがすごい!
という印象しか残らない映画だった…。
とにかく、キャラクターにも
世界観にも馴染めず、違和感を感じたまま、
途中で飽きちゃうという感じだった。
外国映画のコスプレ感を感じるいうか…。
違和感を感じたと思われる理由
・三谷さんは派手なキャストをたくさん使うタイプでは無い気がする(なんか記号的で浅い感じがする、内面から滲みでるキャラクターが描ききれてない感じ)
・街のセットはファンタジー的な世界観なのに(日本人がタキシードやドレスを着て、映画のセットのような街にいることがファンタジー)、街の外に出ると急に、めちゃリアルな「現代の日本」。…ので、どっちの世界観で映画を観ればいいのか、混乱した(というか冷めた)。街の外も現実的でないセットにして、“”そういう世界観で統一”してくれたら、「そういう世界なんだ」と思って観れた。
・「このキャスト、どう?どう?」「この笑いどう?どう?」って感じで、自分の脚本に酔いすぎて、客観的な視点が無いような気がする。なんか、すごい高級食材をとにかく使いました!みたいなこってり感というか…胸焼けがするというか…バランスが悪い?三谷さん脚本、他の方が監督(テレビドラマ)する方が、三谷ワールドを冷静な視点で精査して再構築できて、より深みが出るような気がする。
・カメラアングル(?)が、舞台的なせいか?なんか世界に入り込めない。学芸会の映像を観ているような…。カメラアングル(?)での盛り上がりが無い?コメディの命(だと思う)の、「映像のテンポ感がない(リズム?)」。
映画で映画を撮るコメディという設定は、
すごく面白かった。
役者が芝居をしてる芝居をする、ナンセンスさとか。
三谷さんには限られた舞台の中で、
地味でコミカルな、
ウィットなユーモアを日本のじめっとした表現に変換した
そういうものを作ってほしい。
- 感想投稿日 : 2011年11月7日
- 読了日 : 2011年11月7日
- 本棚登録日 : 2011年11月7日
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