紅茶スパイ: 英国人プラントハンター中国をゆく

  • 原書房 (2011年12月1日発売)
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イギリスで緑茶が廃れた理由が、中国の茶の原産地に潜入したフォーチュンが合成着色料によって緑に染められていたことを発見し本国に伝えたから、という一点だけでも非常に興味深い。プラントハンターの物語という点では「シャーマンの弟子になった民族植物学者の話」の方がはるかに面白いが、フォーチュンの話は背後に流れる東インド会社、英帝国の歴史と相まって、魅力を増している。茶がいかに世界を変えたか、という歴史を教科書的な話ではなく、血の通った話として知ることができる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年8月6日
読了日 : 2012年8月6日
本棚登録日 : 2012年8月6日

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