岬洋介シリーズの音楽小説第二弾。作者の他の作品の様に血生臭い事件は起きないが、それでもミステリーの要素は満タンな作品だった。
前作以上に作品中で演奏される曲の描写が秀逸だった。今回もiTuneで音楽を聴きながら読んだが、クライマックスの曲であるラフマニノフの協奏曲第二は作者の筆運びに合わせて聞き進め、最後は思わず涙が出た。クラシックと言うのはこう言う風に聞くんだ、と本当に教えて貰えた。
自分の様にクラシックを普段聴かない人には是非読んで貰いたい。きっと眼から鱗が落ちると思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年5月21日
- 読了日 : 2020年5月21日
- 本棚登録日 : 2020年5月21日
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