青山美智子 著
ジオラマを彷彿するミニチュアの世界観が表紙から始まるデザインのこの本
それだけで愛おしくなる⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾
しかもミクジというハチワレ猫がお告げの案内猫ฅ*•ω•*ฅニャンだ!♡︎
タラヨウの樹からミクジが落とすタラヨウの葉っぱにお告げの言葉が描かれている。
お告げを残された7人の物語。そして番外編みたいな、ここだけの話。
だから、この短編集は一編が一枚目…二枚目と続くのか( ゚д゚)ハッ!(最初は気づかなかった)
青山美智子さんの本を読むのはまだ3冊目なんだけど、青山さんの感性がとても素敵で心温かくなるので、色々読んでみたいと思ってたところ、青山美智子さんの作品の中で、お気に入りの本をブクログのひろさんに紹介してもらって、やっと読みました。
教えてくれて(*・ω・*)/~~~アリガトウ♪︎ 感謝です♡
とても良かったです( ˘͈ ᵕ ˘͈ )
しかしながら、短編集でありながら、一人一人全く別な人生を送る主人公、登場人物を描きながら、よくぞまぁこれほど、凝縮された、それぞれの人生を生きる人達のことを愛情深く描かれているんだろう。
もう、作者の青山美智子さんに感心する思いと尊敬の気持ちでいっぱいになる。
何で分かるんだろう?その場に立たされた人の気持ちが、あんなに辛く苦しかったのに気がつけば、心のひだを埋めてくれるように、人の優しさが胸を打ち、温めてくれる。
泣きたくもないのに、読んでいると…
あるところで不意打ちを喰らったように自然に涙で文字が滲む( ˊ• ·̭ •̥ )
五枚目…苔の話は興味深かった。
私は苔のことは詳しくは知らないけど、道端で苔を見ると、おっ!(*‘ω’ *)と必ず見入ってしまうのだ。バスを待っているバス停の四角のタイル状になった石の隙間から、ベンチの下の隙間にも、たまに可愛い花のように見える苔もあったり、何だか小さな苔たちを見てると必死になって、こっちは?ここは?探してしまうこともあって、バスを乗り過ごしそうになったこともある(⌓︎⍢︎⌓︎〣)
何をやってるんだか?何故か愛着が湧いて来る ( ¨̮ )
ところで、あの道端の苔を勝手に持ち帰ってもいいんだろうか?
時々、無性に持ち帰りたくなる衝動に駆られる(苔を育てるのって案外難しいと聞いたことがあるけど、自然に生きる苔を楽しむのがいいのかな…余談ですが。)
文中にあった言葉にハッとする
「道路の淵を、端っこって感じるのは、人間
だけじゃないか?苔は自分が地球の中心だ
って思って生きてるのかも」(*゚・゚)
自分のいるところが真ん中。自分が本当と思うことが真ん中。自分の中の真ん中。
それがこの世界の、真ん中だ。
山根先生から深見和也くんへの手紙には
胸の中に熱いものが溢れて涙が出てきた。
二度手紙を読み返したが、二度とも泣いてしまった(꒦ິ⌑︎꒦ີ)
一枚目〜七枚目、番外編まで タラヨウの葉に告げれた言葉たちが意味を成してすべての物語りのなかに紡がれてゆく。
どの物語りの中にも気付かされる思いと希望の光が射していた。
無神論者である私の心にも、その言葉の意味を解けた時に温かい光が射した。
青山美智子さんの次に読む本は…あの本だと決めてるんだ(〃'∇︎'〃)楽しみ。
最終的に全部読破したいんだけどね…、、。
- 感想投稿日 : 2023年1月18日
- 読了日 : 2023年1月18日
- 本棚登録日 : 2022年8月6日
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