江戸川乱歩の初期作品9篇。
本格推理小説であり怪奇小説でもある。どれも強烈な印象を受けた。特に『人間椅子』『鏡地獄』『芋虫』は一生忘れられないだろう。…子どもの頃に読んでいたらトラウマになっていたかもしれない。
独特の世界観で描かれる人間の狂気が不気味で怖い。常人には到底理解できない狂人たちの心理描写が見事だ。というか、自分は常人で彼らは狂人だなんて実は分けることなどできないのだと気づく。その欲望の欠片は、私たちの奥底にもあるものなのだ。それがさらに怖いのだけど、魅力でもあると思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年7月15日
- 読了日 : 2023年7月4日
- 本棚登録日 : 2023年7月3日
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コメント 5件
aoi-soraさんのコメント
2023/07/15
土瓶さんのコメント
2023/07/15
ひろさんのコメント
2023/07/15
aoi-soraさんのコメント
2023/07/15
ひろさんのコメント
2023/07/15