面白いほどよくわかる聖書のすべて: 天地創造からイエスの教え・復活の謎まで (学校で教えない教科書)

著者 :
  • 日本文芸社 (2000年12月1日発売)
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本棚登録 : 275
感想 : 23

『地図とあらすじでわかる聖書』に続いて、本書を読んだ。両書が補い合い、理解が深まったと思う。莫大な情報をコンパクトにまとめてある『地図とあらすじ~』に比べて、読み物としては本書の方が面白いと思う。

『旧約聖書』の神は、異教の神に心を奪われる人間を罰する。しかしこれは唯一神以外に、(異教の)神が存在すると言うことを、神自らが認めることになるのではないか。

あるいは信仰篤い人間を試そうとして、瑕疵のない人間を神が不幸に陥れて試すことが結構ある。恣意的に不幸に陥れる神の、顔色ばかり窺うような人間を作ることになるのではないか。

イエスは律法を遵守する形式的なユダヤ教を批判したようだが、『旧約』に語られる神そのものに、律法を遵守させたがる神の意志を感じる。はたして、それが本当の神なのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年1月3日
読了日 : 2011年1月11日
本棚登録日 : 2024年1月3日

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