文明が衰亡するとき (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社 (1981年11月1日発売)
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本棚登録 : 283
感想 : 30
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平成が終わろうとしている。日本衰亡を肯定するわけでないが、タイトルが気になり、81年発行の本書を再読した。そもそも本書は、巨大帝国ローマと通商国家ヴェネツィアの衰亡を20世紀のアメリカと対比しているのだが、ヴェネツィア衰亡の原因が昨今の日本に驚くほど当てはまる(特にp147,156あたり)。これは高坂先生も想定していなかったのではなかろうか。
「その都度目の前の問題に全力で立ち向い、解決して行くことは可能である。それが衰亡論を持った文明の生き方であり、われわれが衰亡論から学ぶものである(p82)」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養
感想投稿日 : 2019年3月31日
読了日 : 2011年4月23日
本棚登録日 : 2011年4月3日

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