捨てられる銀行 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2016年5月18日発売)
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本棚登録 : 982
感想 : 108
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3年ぶりに本を読む時間が返ってきたので本の虫復活!

2017年のビジネス雑誌の多くが金融庁の森長官にフォーカスした特集を組んでいた。大方の論調は森長官が金融庁における異端児・金融機関にとってのディスラプターというものであったと記憶している。
本書はそこからさらに踏み込んで、森長官の言動の奥底にある目的を深掘りしている。森金融庁が目指すのは顧客(融資の貸出先)を最優先したリレーションシップバンキング・地域金融であり、担保・財務内容に基づく定量的な分析だけの金融機関が顧客に寄り添わないビジネスモデルからの脱却である。ビジネス誌に書かれていた”不要な金融機関は淘汰される”という地銀大合併をにおわせる発言の趣旨は、”地域金融にシフトすることのできない金融機関は淘汰される”ということなのだろうと思う。

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https://flying-bookjunkie.blogspot.jp/2018/02/4.html

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年2月9日
読了日 : 2018年2月9日
本棚登録日 : 2016年7月15日

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