近年、当時の行政文書等が相次いで発掘され、古代の末端官吏や庶民の暮らしを通した秦漢帝国の実情が垣間見られるようになり、本書もそれら史料の研究成果を享受している。文献と出土物に基づいた論考がメインで、戦争や政争の推移など、よく知られた”物語”は、ある程度割愛されているのが特徴的。最新研究を盛り込んだ改訂版も期待したい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2020年4月19日
- 読了日 : 2020年4月19日
- 本棚登録日 : 2020年4月19日
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