山妣〈下〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1999年12月27日発売)
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感想 : 29
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 坂東眞砂子 著「山妣〈上〉」503ページ、「山妣〈下〉」342ページ、2000.1発行(文庫)、一息に読了しました。山妣(やまんば ではなく やまはは)の生き方に感動、深い余韻に襲われています。昔遊女の君香、金を盗み、鉱山主をやむなく殺して山の岩穴で過ごし始めてから25年は山妣のいさ。村人には「やまんば」であり、娘ふゆ(てる)と異父弟涼之助(ふたなり:男でも女でもない)には「やまはは」。いさの心にぐいぐい引き込まれてしまいました。久しぶりに読書らしい読書をした気がします!
 坂東眞砂子「山妣(やまはは)下巻」、342頁、2000.1文庫。狼吠山の岩穴に25年住む山妣のいさ。娘ふゆ(てる)と息子涼之助への素朴な愛が感動の世界へ誘います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2019年10月17日
読了日 : 2019年10月17日
本棚登録日 : 2019年10月17日

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