期待に違わず、素晴らしい本だった。
映画の中の映像も美しかったけれど、文字に表した雨の情景や繊細な心の動きが、音が聞こえてきそうなほどにリアルで綺麗。
大人になろうと背伸びするけれど、どうしようもなく幼く繊細な心を持った孝雄と、子供のように脆くて傷つきやすい大人の雪乃。生徒と教師、子どもと大人、男と女、希望と失望、雨と晴れ。様々な対比が、苦しいくらいに胸に迫ってくる。
孝雄の作った靴は、雪乃にどんな未来を歩かせるのかな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ヒューマン
- 感想投稿日 : 2019年12月25日
- 読了日 : 2019年10月28日
- 本棚登録日 : 2019年8月12日
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