安徳天皇漂海記 (中公文庫 う 26-3)

著者 :
  • 中央公論新社 (2009年1月1日発売)
3.94
  • (25)
  • (34)
  • (19)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 309
感想 : 29
4

第一部は源実朝.近衛兵の思い出話(宗からの使者に対して語る)として吾妻鏡や金槐和歌集を引いて描かれるため日本の中世に読むものを誘う.第二部はほぼ同年代のマルコポーロ.琵琶法師がフビライカーンの前で奏でる平家物語に始まり,マルコの前にフビライに責められ南下する大宋の少年皇帝,安徳天皇,失意のうちにインドで客死した高丘親王などが幻想と現実入り乱れて現れる.少し夢の部分が多すぎる気がする.

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2017年9月16日
読了日 : 2017年9月16日
本棚登録日 : 2017年9月16日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする