偽善エコロジ-: 「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 た 5-1)

著者 :
  • 幻冬舎 (2008年5月30日発売)
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感想 : 277
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テレビでよく拝見する武田氏。私は最初、この人はタダの環境破壊論者であると思っていた。「スーパーの袋は無駄だ」、「空きビンの回収は意味が無い」、「ゴミの分別は金の無駄だ」等々、自分が当然のことのように思っていたことを真っ向から批判されたからである。しかし、この本を読み彼へのイメージは一変した。彼は、環境破壊論者ではなく、真の環境論者であると捉えるようになったのだ。

本書では、上記に挙げた世間では「常識」とされている環境保護への行為を、論理的に批判していく。彼が最終的に言いたかったのは、メディアや政府が創り出した「偽のエコ」ではなくて、「真のエコ」をしようということ。その為のキーワードは極めてシンプルで、「モノは長く使おう」「自分の心に余裕を持とう」である。

彼の言う事を全て受け入れろとは言わない。ただ、彼のような世間で当然と思われていることを、一度疑う姿勢は見習いたいものである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年5月4日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年4月19日

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