「同じものを見ているけど、他の人とは別様に見ているかも知れないし、往々にして別様に見ていることが会話からわかる」。
この問題設定、つまり「物自体の認識は不可能だが、現象を知覚することはできる」という屈折した、しかし間違ってはいない困難な問題設定に対して、カントは挑む。
ただ現在は、この問題設定は幾らか困難を軽減させた形で読み替えることができるのではないか、という直観がある。
ただ何度も自分に言い聞かせるような繰り返しの文章がくどいと感じてしまう。
原+渡辺さんの訳は、非常に読みやすい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
哲学
- 感想投稿日 : 2012年2月6日
- 読了日 : 2012年2月6日
- 本棚登録日 : 2012年2月6日
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