天帝妖狐 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2001年7月19日発売)
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本棚登録 : 8747
感想 : 769
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マスクドボールの設定は本当に面白かったです。読んでいて、一体これは誰が書いているんだろう、いや、そもそも人間が本当に書いているのか?など色んな考察ができ、楽しんで読めました。もっと長編でも良かったのではないかと思いました。とても面白い設定の割にはあっさりと終わってしまったうえに犯人も謎の人物…人物と言っていいものかもよくわからないのでなんかもやっとします。良設定だったので、良い意味でもったいない作品でした。
天帝妖狐はざっくりとした感想を述べると、とても切なかったです。最後の方で微かに光はありましたが、救いようがない作品でした。しかしやはり面白い。指の骨を一本ずつ砕いていくシーンは残酷ながらも読み手としてはスカッとするシーンでもあるのでサクサクと読めました。次は暗黒童話を読んでみます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年3月25日
読了日 : 2014年1月30日
本棚登録日 : 2014年1月30日

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