自壊するメディア (講談社+α新書)

  • 講談社 (2021年8月20日発売)
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感想 : 13
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 毎朝新聞を読むから消えてもらうと困る。
 かといって、マスメディアの思想を世に伝えたり、一日の会話にも不要なクッソどうでもいい記事に目を通すほどヒマでもない。
 何もフィルターを通さない統計のごとき記事を垂れ流してくれれば、引っかかる記事はこちらから掬って読むとする。
 そんなスタンスで日経新聞だけ、この10年ほど購読している。
(但し、日経は東証一部上場企業とか経団連の太鼓持ちなのは間違いない)

 さて、本書を手に取ったのは、ドキュメンタリー映画「はりぼて」の監督兼記者の共著だからだ。
 「はりぼて」は富山県議会の不正使用金を追ったものだが、喜劇のようで笑えない。
 
 昨今の政治劇見たく、権力者が強権的に質問に答えない態度はムカつく。
 一周回ってひと昔前の小泉純一郎時代の劇場型政治は、何も答えずにはぐらかす割には面白みがあった。
 今の政治は面白みもない。
 ゆえに、見ていてつまらず関心もない。

 質問をぶつけて、答えがないのに、なぜ問いを引っ込めるのか。
 それが仕事なのではないのか。
 自ら忖度するメディアの在り方は自己存在否定ではないか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス新書
感想投稿日 : 2021年10月4日
読了日 : 2021年10月4日
本棚登録日 : 2021年10月4日

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