信玄の軍配者(下) (中公文庫 と 26-29)

著者 :
  • 中央公論新社 (2014年2月22日発売)
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 武田晴信の軍配者、山本勘助として召し抱えられた四郎左は自らの戦略で戦での勝ちを進めていった。
 山内上杉家を小田井原で快勝した戦では、捕らえた敵方の中に曽我冬之助がいた。
 かつての足利学校の友は別れてのち、扇谷上杉家の軍配者として采配を振るったが、やがて重用されなくなって以降は軍配者として死んでいた。
 四郎左は、そんな冬之助を逃して越後へ向かうように助言する。

 武田家が常勝軍団となってからは家中に驕りが蔓延していた。
 信濃領の北、坂城を本拠とする村上氏が信濃守護の小笠原氏と結託する動きが見えた。
 晴信は軍勢を佐久口から北信濃へと向ける。
 これが武田家第一の大敗、上田原の戦いへつながる。

 謙信の軍配者に続く。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2018年11月29日
読了日 : 2018年11月29日
本棚登録日 : 2014年10月26日

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