hocco21さんの感想・レビュー

新潮ことばの扉　教科書で出会った名詩一〇〇 (新潮文庫)

制作 : 新潮文庫編集部 

• 新潮社 (2014年10月28日発売)

また文庫本を買っちゃいました。
「教科書で出会った名詩１００」（新潮文庫）です。
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」や島崎藤村の「初恋」など、
いずれもどこかで出会ったことのある詩ばかりです。

この中に河井酔茗の「ゆづり葉」という詩があります。
「･･････　　

世のお父さん、お母さんたちは
何一つ持ってゆかない
みんなお前たちに譲ってゆくために
いのちあるもの、よいもの、美しいものを
一生懸命に造ってゐます

･･････」

ほんとにそうですね、でも子どもたちにこのことを教える必要はないのですね。
いずれ人とし歳をとればわかってくることですから。
ただただ、子どもたちは元気で明るく楽しく遊んでくれればいいのですね。
この詩を読んでなぜかこの年寄りまであたたかい気持ちになりました。

感想投稿日 : 2017年6月10日

読了日 : 2017年5月28日

本棚登録日 : 2017年5月20日