彩瀬まるさんの新作は「思い出の食べ物」をテーマとした6つの短編集。登場キャラクターは心に傷を負っており、あの時食べた思い出の食べ物を通して自分の弱さを克服していく。個人的には、鳥が食べられない謎の美女・清水さんの話「ひと匙のはばたき」がメタファー要素もあり面白かった。「食」というのは生きていく上でも必要であり、人と食事をすることで忘れられない人間関係を構築したり、おいしいものを食べることで、時にはで救われることもあるのだなとつくづく感じた。
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202005
- 感想投稿日 : 2020年5月24日
- 読了日 : 2020年5月24日
- 本棚登録日 : 2020年5月24日
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