映画の原案ともなった『新聞記者』の著者で、記者会見においても歯に衣を着せぬ質問をする記者望月衣塑子の第1章。
「現状に慣らされないこと。些細な違和感を受け流さないこと。多様な視点を提示すること」を基本として、体制に阿ないドキュメンタリーを制作している映画監督五百旗頭幸男の第2章。
さらに、第3章第4章でこの二人が対談する構成の共著。
望月の、権力維持を目的とした政府や恫喝手法による政治の実態の論述。五百旗頭のドキュメンタリーや映画への一貫した姿勢。
さらに、彼らが属するメディアへの危惧や批判は、読んでいて小気味良い感を覚える。
ただ、「てにをは」その他、校正を素通りしたかのような不備な個所がいくつか散見され、興醒めしてしまうのは残念。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ルポルタージュ
- 感想投稿日 : 2021年9月16日
- 読了日 : 2021年9月11日
- 本棚登録日 : 2021年9月12日
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