直観を磨く 深く考える七つの技法 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2020年2月13日発売)
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感想 : 49

直観を磨くというタイトルとサブタイトルの深く考える技法とが相反するようだが、深く考えた先に直観力があるという。

本で訴えたいメインテーマを細分化し、順序立てて説明するプレゼンスタイルで、深く考える方法を紹介している。
実践するための方法をいくつか列挙しているのだが、プレゼンにありがちな傾向で、一つ一つは少々、大袈裟だと感じる部分もあった。

本の内容はスピ系と変わらないと感じるが説明を読むと、なるほどと思えてくる。大いなる何かに導かれて筆者が、この本を書き、それを読んでいる自分も大いなる何かに導かれて、読むことになったのだろう・・と。

要は、ヨガやマインドフルネスで無理に瞑想状態に入ろうとしなくても、自然に身を置いたり、ふとした無心状態になれば、瞑想に入り、いわゆる”降りてくる”のだろう。

自己との対話。それをするために自分を知る。
自分だけの枠にとらわれず様々な視野で考え、心を整えることが大事なのだと理解した。


印象に残ったのは以下の部分。

読書について、
この本は自分の深く大きな問いに答えを教えてくれるかという視点で読む。

執筆する場合は、わかりやすい言葉にする。(本質を理解する)

本で読んだ知識ではなく、体験から得た知恵で考える
体験を反省(現在)、振り返り(過去)、目的意識(未来の経験時)することで体験知が豊かになる。

経験が浅い場合、本などで登場人物はどのような思い、考え、行動をとっているのか自分ならどう考えるかを考えてみる。
他者の視点を持つ。

心に響く名言、格言を自分の経験に照らして読む。
なぜ響くのか?を考える。
その名言、格言を自分ならどう書き直すか、付け加えるかを考える。

心の奥の賢明な自分と自己対話をする。
それには日記を書く。
もう一人の自分に問いを投げかける。
考え抜いた後、問いを忘れる。
読書とは著者との対話以上に自己との対話である。

要求の祈りではなく、全てを委ね祈る。

自己限定せず可能性を信じる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年4月3日
読了日 : 2024年4月3日
本棚登録日 : 2024年4月3日

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