古本屋が舞台の暗めな幻想小説かと思ったら、最終的にホラー寄り怪奇譚でした。
古書収集に取り憑かれてしまう感情とか、本読みには心地よい書香とか、表現として本好きに刺さる要素は多かったですね。
描写が浮かびやすかったのは帝都脳病院。わかりやすい怖さも面白かった。引き込まれたのはこちらX探偵局。昔の漫画の面白さって確かに今とは違いますね。
昔の漫画への語りはやたらリアルだったので、作者の実感かなぁと思う。
全体的に仄暗く、古書と、それを愛する本読み達を美化している感じも伺えて、表現も昭和初期的なので、江戸川乱歩とか好きな人にはオススメかも。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年10月2日
- 読了日 : 2023年10月2日
- 本棚登録日 : 2023年10月2日
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