染織家にして人間国宝でもある著者のエッセイ集。
ちよう、はたり-著名にもなっているこのフレーズは、織物を織る機の音を表現しています。
仕事に対する姿勢や、染織家として影響を受けた人や物を、万葉集の歌などを引用しながら静謐な言葉で綴られています。静寂のなかにも染織家としての強い志しが垣間見え、その堅実な姿勢に思わず襟を正したくなります。
美しい日本語と、鮮やかな色彩に溢れた1冊でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学(エッセイ)
- 感想投稿日 : 2013年6月24日
- 読了日 : 2013年6月24日
- 本棚登録日 : 2013年2月24日
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