とある夏の日。姪である直子をあずかって、彼女と舅を残し歯医者に行って帰ってくると・・・・直子は何者かに殺害され、庭に埋められていた。
フーダニット的なミステリではなく、なんていうか、登場人物の心の裡を一人ずつ少しずつスポットをあてていって・・・という。二転三転する物語の真実がなかなかに面白い。それぞれの犯行動機を独白している中、一体だれが直子を殺したのか?
なんとなく直子を台風の目のようにして、登場人物の思惑がいろいろとうずまいているというか。みんな思うところはそりゃあるんだろうけど、結局のところ投影されている直子は本当の意味での被害者だよなあ、と。いろいろ言ったところで彼女に罪はないわけだろうし。ちょっとしたボタンの掛け違え的なことも積み重なると・・・ということでしょうか。なんとも哀しい・・・
と思って読んだら最後で・・・うーん。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年9月20日
- 読了日 : 2012年9月20日
- 本棚登録日 : 2012年9月20日
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