ミステリ好きにはたまらないタイトルだなーと思って読んでみました。小さな雪に閉ざされたホテルで5人の奇妙なお客が・・という導入だけでわくわくします。ベタではなく王道と言いたい。
ただ12歳の少年が主人公で、「心温まる聖夜の物語」みたいなことがあらすじに書かれていたのがどうにも・・・な懸念ではありました。安易なぬるいだけの物語になってしまってるんじゃないか、と。
杞憂でしたね。思ったよりも話の骨格がしっかりしていてとても楽しめました。謎解きだったら冒険だったり少年の成長譚だったりいろんな要素がてんこもり。でもうまく融合してるように思いました。メディの、なんというか叙述感はかなりありありではありましたけれども。
ところで主人公マイロくんのルーツとかが最終的に明らかになるのかと思ったらそれはないんですね。半ノンフィクションだったんですね。これはこれで。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年7月26日
- 読了日 : 2019年7月26日
- 本棚登録日 : 2019年7月26日
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