落語をテーマにした落語ミステリー第二弾。
前作よりも話がいい感じにこなれてきた感じでおもしろかったです。
ミステリ単体だけをとってみるとそんなに・・・ではありますが、落語をテーマにすることでぐっとおもしろく。噺家さんの軽快な口調なんかも読んでいて心地よいし、その世界観が独特なので非常に興味深く読めました。
万人にうけるかどうかはわかりませんが、個人的には結構お気に入りです。
ただ今回は前回に比べると「寿笑亭福の助」の描写がなんとなく気になりました。元々が主人公でも探偵役でもない、なんか微妙な面白い立ち位置ではあるんですが、今回は理屈っぽくてちょっと嫌味な感じが・・・奥さんにあたったり下の者には気が大きくて・・みたいな描写はあるけど「いい人」的な部分があまりないというか。作者の意図するところとは違うんでしょうけどね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年7月4日
- 読了日 : 2012年7月4日
- 本棚登録日 : 2012年7月4日
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