待望の文庫化。
待ってたんだよ。長かったぁ。
ブクログ初めてから最初の、期待値マックスの連作短編。
今回は、一編読了ごとにその時点での興奮のままにレビューを書いてみる。
【闇一重】
新米警官なわけではなく、悪徳警官でもない、アウトローなわけでもない、冴えないだらしない警官が主人公……(笑)。ちと新鮮。
“シズカ”の行方は?と謎を残して了。
↑
なかなか引き込んでくれる序章。続きが楽しみ。
04.25.早朝。
【蛍蜘蛛】
いよいよ登場、誉田節!(笑)。
魅力的な女性キャラ、ややグロさも垣間見せる事件の陰惨さ……。
“シズカ”の輪郭がチラリと除き、“続きは次回で”と……。
04.25.昼。
【腐屍蝶】
誉田哲也「レイジ」のレビューにて、誉田作品を次の2つに分類していた方がいたのを思い出した。
“黒の誉田 ”と“白の誉田”と……。
“そりゃたしかにそうだやね”というネーミングだが、とても納得。
で、「腐屍蝶」は間違いなく“黒の誉田”。しかも結構deepな部類(笑)。
“シズカ”の目的は……?
04.25.昼過ぎ。
【罪時雨】
“シズカ”の過去……原点?
“もしかして?”の予想が、プラスα付きで当たってしまった(笑)。
誉田節全開。
いよいよ物語が加速してきた!
読むのを止められない……。
04.25.夕方。
【死舞盃】
偽名で登場し、捜査員たちに謎だけを残したままいまだ所在が分からない、“シズカ”……。
だが、連作短編を通して読んでいる、読者の側からは彼女の行動目的も次第に見えてきた。
この物語が、何処に行き着くのか……。
最終編まで、一気に進もう。
04.25.夜。
【独静加】
読了。読むのを止められずに一日で“読まされ”てしまった作品は、久しぶり。
帯の謳い文句“誉田作品史上、もっとも予測不可能”はさすがに言い過ぎだが(苦笑)。
“シズカ”のその後……。
彼女の生い立ちは、彼女の人生は、あまりにも過酷に過ぎた。
結末は悲劇であるが……、そんな人生の中で抱いた、血にまみれた目的を遂げた後に残された妹の存在、そして“ミオ”の幸せのために生きた10数年は、血と憎悪に塗り潰された人生の価値を、“決して無駄ではなかった”ものにしたのだろう。
誉田哲也に外れなし。
今のところ。
★は4つで、9ポイント。
04.25.夜。
- 感想投稿日 : 2012年4月25日
- 読了日 : 2012年4月25日
- 本棚登録日 : 2012年4月25日
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