初めてのすーちゃんシリーズでした。コミックです。
タイトルからもわかるように、すーちゃんには「どうしても嫌いな人」がいて、だから痛いといえば痛い話なのだけど、なんか、気持ちが落ち着く内容になっているのが不思議です。
すーちゃんは、九州から出て来て1人暮らしをしながら働いている36歳の女の子。独身、彼氏なし、でもそこは寂しくはない。
仕事はカフェの雇われ店長さんで、彼女の仕事ぶりを見ると、職場というものの全体の把握ができている、うん、かなり優秀な人のようなんだけど・・・。
そうなんだよね、どこにでもチリっといやな思いをさせる人っているわけで、彼女の場合、それはカフェチェーンの社長さんの姪であり、今はすーちゃんの部下として働いている人。
確信犯なのか、悪気なくなのか、(どっちでも同じくらいイヤだけど)確かにこの人とは一緒に働きたくないなぁ、と思ってしまう。
そして、すーちゃんは、
その人のことを思い出すだけで心の中がざわざわしてくる。
ざわざわしてキリキリする。
嫌いだったら思い出さなきゃいいんだけど なぜか、好きな人より嫌いな人のことを思い出してしまう。
・・・なんでだ?
と自問自答してしまう。
また、
(ちょっとしたことで楽しくなっていても)
あれ?私、なんか忘れてる って心の中が なにか を探し始め
そうだった、私、今、嫌いな人がいるんだった、と苦しくなる
なんて、あぁ、わかるよぉ~~~~!と。
そして、すーちゃんはどうするか。
うん、それが一番よかったんじゃないの?という解決方法で活路を見出し、
そんな折に田舎から出てきたお母さんとおしゃべりするページには、
しんみりと温かい気持ちになれました。
従姉妹のあかねちゃん(30歳)の結婚話にも、あれこれ思うことが多かったし、
あかねちゃんの気持ちがよくわかるし。
表紙の、箱に入った一個だけのケーキもいいなぁ。
このシリーズ、遡って最初から読んでみたいと思います。(*^_^*)
- 感想投稿日 : 2012年9月26日
- 読了日 : 2012年9月26日
- 本棚登録日 : 2012年9月26日
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