「エロイカより愛をこめて」の創りかた

著者 :
  • マガジンハウス (2005年2月17日発売)
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感想 : 23
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面白かった〜〜〜!!\(^o^)/「エロイカより愛をこめて」の創作秘話です。キャラ設定の取っとき裏話やら、時代背景、そして、何よりも、アシさんに渡す前の原稿と、その後が見開きで提示されているという贅沢さ。そっかぁ、青池先生は、登場人物の顔はしっかり描きこまれてから背景・その他の仕上げをしてもらうのね。(そして最後に少佐の黒髪を御自身で。)また、プロットを編集者と打ち合わせして、その後シナリオに、そして絵コンテ(いわゆるネーム、ですね)、完成原稿となるまでの過程も実物をそのまま見せてくれるんですもの、もう、楽しくてたまりませんでした。意外だったのは、少女フレンド時代、アンケートで上位に行けなくて段々編集者が冷たくなっていく、という過去。私、少女フレンド時代の青池先生好きだったけどなぁ。でも、あの当時は、「サインはV]とか、ちばてつや先生「みそっかす」とか、「金メダルへのターン」とか、楳図先生の「へび少女」とか「赤んぼ少女」とか、人気シリーズが多かったから、青池先生の印象は薄かったのかも。(私もそういえば順番的に一番ではなかったような。だいたい青池先生の連載の題名が思い出せないし。)その後、プリンセスに移って、「イブの息子たち」で、すっごぉ〜〜〜く面白い、って感じたんだった。青池先生の頭の中って絶妙に変!って大学生時代に思ってた・・・。大島弓子・おおやちき・樹村みのり各先生方との「一晩でできた」コラボ作品が巻末にあるのも嬉しい。みんなで白い原稿用紙に好きに描きこんでできたそうですけど、これはもうお宝ですね。(#^.^#)文庫も出ているけど、買うんだったらこの版だろうなぁ。図書館にこの本を入れてくれた司書さんに感謝しつつも・・・欲しい・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2009年9月2日
読了日 : 2009年9月2日
本棚登録日 : 2009年9月2日

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