きいろいゾウ

著者 :
  • 小学館 (2006年2月28日発売)
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本棚登録 : 1897
感想 : 366
5

田舎で暮らすツマとムコさん。
二人ののんびりで、暖かな毎日。
でも、ムコさんには、背中に大きな鳥の絵があった。

クスッと笑って、ぷっと吹き出し、
そして泣いた。

前半の二人の暮らしぶりが、ほのぼのとしていて、とっても魅力的でした。
ツマの不思議っぷりが微笑ましく、それをまるごと受け止めているようなムコさんの様子が、いいな~と思っていました。

後半に、大きな展開があることは知っていて、ちょっと覚悟して読み進めていたのですが、
切なくて、悲しくて、でもあったかくて。
誰にでもあるのかもしれない秘密、それを乗り越えて、また二人がたどり着いた、もっともっと暖かな日々。
鼻の奥が、何度も何度もツーンとしました。


前回読んだ西加奈子さんの『炎上する君』
今一つ入り込めず、今では内容も覚えていないという。
でも、これは、ホントに良かった。
また別の作品も、読んでみようと思います。


映画も見たいな。

今回は、図書館で借りた本ですが、手に入れようと思います。
そして、近いうちにまた、読み返そうと思います。

とてもいい本でした。

お気に入り本ベスト3、更新決定です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2015年4月14日
読了日 : 2015年4月14日
本棚登録日 : 2015年4月6日

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