幼い頃に母と死別し、父に育てられた周作。
バツイチ子持ちの紫織との結婚を控え、家族となることに自信を持てずにいた。
ある出来事をきっかけに、自分達家族の過去を調べることになった周作。
そこで知った事実、そして、周作にとっての家族とは。
現在と25年前の様子が交互に描かれ、周作が事実を知るごとに、そのホントの姿が分かるという展開に、先が気になって仕方がありませんでした。
幼い周作の幸せだけを願って2人の大人が選んだ道は、何とも悲しい道。父松宮は、重い十字架を背負って生きてきたはずだし、皆瀬は、犯罪者として自分の人生そのものを犠牲にした。こんなことがあって良かったのかと胸が苦しくなります。
正しいことではなくとも、28歳の周作が、2人の大人のおかげでずっと幸せだったことで、間違いではなかったと思いたいです。
これから周作の新しい家族と一緒に、皆瀬も幸せになって欲しいと、心から願います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年6月10日
- 読了日 : 2018年6月10日
- 本棚登録日 : 2018年6月4日
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