12年前に失踪した夫礼の喪失感に、京は心を病んでいた。
夫の残した日記の片隅に書かれていた真鶴という言葉に誘われ、京は何度も真鶴へ向かうのだった。
表紙の圧倒的なインパクトが第一印象の本。
母である京と、礼を思い、青茲といる時の女としての京のどちらもが京本人なのは理解出来るのですが、どうしても自分には共感出来るものがなく、読みながら混乱してしまいました。
親離れしていく子供に感じる痛みは、分かる気がするため、母としての京には添えた気がします。
真鶴への訪問、ついてくるものが見せてくれた幻、京が多くのものを振り切ることできたエンディングに、とりあえずホッと本を閉じました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2018年3月1日
- 読了日 : 2018年3月18日
- 本棚登録日 : 2018年2月28日
みんなの感想をみる