君のいた日々

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2013年11月1日発売)
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本棚登録 : 281
感想 : 51
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とても仲の良かった夫婦。
こちらでは夫春生が妻久里子を亡くし、そちらでは妻久里子が夫春生を亡くしていた。

不思議な世界観に最初は戸惑いましたが、双方からの語りとパラレルワールドに、それぞれが相手を思う気持ちが強く伝わってきます。
2人の仲の良さが際立ち、たいへん好ましい。
そう思うからこそ、それぞれが既にいないという事実、相手を思う気持ちに切なくなります。

同じ妻の立場として、朝見送りをしなかった久里子の後悔には痛いほど共感し、そのシーンは後で見返しては目頭が熱くなりました。

同世代なので、カンチとリカ(再放送もしたばかり)、ユーミンには反応してしまい、メロディーが頭の中を巡る時間を過ごしました。




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感想投稿日 : 2018年10月5日
読了日 : 2018年10月5日
本棚登録日 : 2018年9月25日

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