焚き火大全

制作 : 吉長成恭 
  • 創森社 (2003年1月1日発売)
3.45
  • (4)
  • (5)
  • (10)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 130
感想 : 16
2

和光大学で焚き火学講座とか持ってる人らが編集した、“焚き火”の意味・動機から科学的解析、文化への反映、焚き火への想いまでを網羅する、まさに「大全」。ちょっと呆れる。

前半の「焚きつけや焚き木の分析」などは非常に興味深かったけど、後半は「旨いモノを食った人が書いた旨いモノのエッセー」みたいで面白くもなんともない。やっぱ焚き火は「自分の体験」そのものでなくっちゃね。

もっとも、そう言っちゃうと、あらゆる「学」は所詮はカリカチュアでしかないということに行き当たる。「純化して法則を知り、方向性を示す」学問的営みのためには意味があるのかも知れないけど、体験…個々の蓄積の前では、学は意味をなさない。焚き火の形を分類してどうしようっての、って感じである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アウトドア
感想投稿日 : 2019年6月13日
読了日 : 2003年6月13日
本棚登録日 : 2003年6月13日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする