ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、2016年、アメリカ。
ある日、北海道(!)を始めとする世界12カ所に、巨大な柿の種のような未確認物体が突如として出現する。それは一体何なのか、中に何者かが乗っているのか? その謎を解くために、軍からの白羽の矢が一人の言語学者(エイミー・アダムス)に立つが・・・というお話。
中にいる何者かとの交信を繰り返すうちに、過去と未来の秘密が明らかになってくるわけだけど、なんとも雄大な世界観(というか時空観)を持った作品である。
聖書に出て来るソロモン王の伝説が下敷きになっていて、娘の「Hannah」や、「12」の物体などが物語の重要なカギになっている・・・という説明がネットにある。
北海道にそれが現れるのは、映画「コンタクト」へのオマージュだという説もあった。
なかなかハイブロウだなあ。そういう知識が全然ないのでアレだけど、まあ、人類同士はわかりあい、通じ合わなくてはならないのだという「メッセージ」は強く伝わってくる、よい映画だった。ちなみに原題は「Arrival(到着)」という。どこへ着くというのだ?と思えば、これもなかなか意味深である。
ところで、北海道のどこなんだろうな。函館上空にそれがいるポスターがあったけど、作中に出て来る地図はもっと内陸部だったような・・・大雪山系のような?
原作も読んでみるつもり。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2019年8月19日
- 読了日 : 2019年7月10日
- 本棚登録日 : 2019年7月10日
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