ジャン=ピエール・ジュネ監督、2009年、フランス。

父親を死なせた地雷、自分の頭にぶち当たったギャングの銃弾、自分の人生を狂わせたその二つを作った武器メーカーの社長への復讐と、戦争商売への風刺を描いたブラックコメディ。

同監督の「アメリ」と構図は似ていて、廃品回収業者のいずれも一芸持っている仲間(愛すべき疑似家族)とともに、傑作な作戦で社長らを懲らしめて行く。

風と布で作る炎(前にもどこかで見たかな?)や、ブラウスとスカートを回転させて踊りに見せるからくりなどの小さなクスグリが、例によってめっちゃいい。

2019年8月14日

スパイク・ジョーンズ監督、1999年、アメリカ。

なんでお盆休みにこんな奇怪な映画を観ているのか・・・。

スパイク・ジョーンズの初監督作品なんだそうだ。

主人公のしがない人形師が、NYのとあるビルの「7 1/2階」に作られたフロアの一角に、俳優ジョン・マルコヴィッチの脳みその中につながるトンネルを見つける。

ブラックコメディというかブラックホラーというか、「脳みその裏側(=人が見ていない時の自分)」の恥ずかしさを、持ち前の皮肉たっぷりに描く。

自分が自分の頭の中にいたら何が見えるのか? 頭の中に誰かがいる時にできた子は一体誰の子なのか? みたいなシュールさには、だんだんクラクラしてくる。

劇中劇(人形劇)は秀逸。キャメロン・ディアスがいい。

2019年8月13日

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カテゴリ 映画
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