タブーを恐れない。
素直で、正直で、飾らない。
経験し、吸収し、日々成長する。
臆さず人と接し、仲間を大切にし、今を楽しむ。
そんな彼も、愛する母の前では
自分らしくいられることはできなかった。
いい息子になれなかったことを後悔し
せめていい兄でいようとする。
弟たちには自分のようになって欲しくないから。
あるがままの自分では愛されないと思い、
誰もが劣等感を抱えている。
でも同情なんていらない。
辛い過去を生きて来たからって
かわいそうだなんて思われたくもない。
体の動かないフィリップにとっては、
常に世界は恐怖であり、
背中で車椅子を押してくれる人を信頼するしかない。
爆走したって、ちょび髭生やされたって。
信じているから、安心して笑うことができる。
信じているから、逃げずに、デートすることができる。
僕は同情で車椅子を押していなかっただろうか。
信頼して命を預けてもらえるのだろうか。
学ぶことが多い映画だった。
同情しちゃったなぁと気づいたら、
せめてクロワッサン送り続けることにしよう。
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カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2020年10月18日
- 本棚登録日 : 2020年10月17日
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