バイテク・センチュリー 遺伝子が人類、そして世界を改造する

  • 集英社 (1999年4月26日発売)
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感想 : 1
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 さてこの本をどのように紹介すれば適切でしょうか。先ずは章立てと私の一言コメントを見て下さい。

 第一章 バイオテクノロジーの世紀
      これから起ころうとしていること
 第二章 生命の特許権
      遺伝子情報は発明か?>専門家の松田さんどう思います?
 第三章 第二の創世記
      新しい生物
 第四章 優生学的文明
      ヒトラー・遺伝子病
 第五章 遺伝子の社会学
      遺伝子情報とリスクマネジメント
 第六章 DNAをコンピュータに入れる
      目指すはDNAスーパーコンピュータ>田口さん調査対象ですか?
 第七章 自然を作り直す
      全く新しい生物の誕生
 第八章 個人的な見解
      ノーコメント

 筆者は21世紀がバイオテクノロジーの世紀になると予測し,今起きていること,起ころうとしていることを冷静に紹介しています。しかし,これにはものすごく怖い面があります。読みながら本当に背筋が寒くなりました。どんなホラー小説より怖いことを請け合います。最後に私が最もぞっとした箇所を紹介しましょう。

 「少なくとも一人の研究者が言うには,21世紀初めのいつか,彼は人工子宮の中で頭のないヒトのクローンを育てられるようになり,クローニングのために細胞を提供した人物が生きているあいだ,その人の人体部品のスペアとして使えるかもしれないそうだ。」

ウンーン! でも読んでみて下さい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ドキュメンタリ
感想投稿日 : 2010年6月12日
読了日 : 2010年6月12日
本棚登録日 : 2010年6月12日

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