オイモはときどきいなくなる (福音館創作童話シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店 (2021年7月9日発売)
3.69
  • (6)
  • (13)
  • (15)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 160
感想 : 22
3

あかるいかなしみが、しみじみと漂う物語。

「ばたばたばかまる出しにあばれていたのが、今はだかれたままじっとモモヨの顔に顔をこすりつけてくる」p86

歳を取った雑種犬のオイモ。
過去と今とが綯い交ぜになって、記憶の中に混在する。いなくなったり、現れたり。

わが家の雑種犬もおじいちゃんになり、「ばかまる出し」だった幼い頃が懐かしいけれど、モモヨとオイモみたいに、どんどん距離が近づいて、どんどん切なくなっている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年11月11日
読了日 : 2021年10月2日
本棚登録日 : 2021年11月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする