あかるいかなしみが、しみじみと漂う物語。
「ばたばたばかまる出しにあばれていたのが、今はだかれたままじっとモモヨの顔に顔をこすりつけてくる」p86
歳を取った雑種犬のオイモ。
過去と今とが綯い交ぜになって、記憶の中に混在する。いなくなったり、現れたり。
わが家の雑種犬もおじいちゃんになり、「ばかまる出し」だった幼い頃が懐かしいけれど、モモヨとオイモみたいに、どんどん距離が近づいて、どんどん切なくなっている。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年11月11日
- 読了日 : 2021年10月2日
- 本棚登録日 : 2021年11月11日
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