出版から100年経っても色褪せないのはなぜか。
図書館が100年経っても進化していないということ?
技術が進化しても、サービスの根幹は変わっていないということならば、それはそれで良いのか。よくなければどのように変化すべきなのか。
第1法則 Books are for use.
・いつの利用者を想定しているか、が明確にされないことで図書館の保存機能を尊重している一方、目の前にいる利用者も大切にすべきとのことばと感じる。
第2法則 Every person his or her book.
・personとherの間に入る動詞はインド英語の表現法によって自明なものは省略されているそうだが、結果として想像の余地が残されているというのは面白い。ここにどのような動詞が当てはまるのかは人それぞれだし、これを議論することは図書館サービスの発展に寄与するものではないか。
第2章「第2法則とその苦闘」
苦闘→インド社会における差別・偏見を乗り越えるための苦闘
第3章
各地の図書館でいかに第2法則が浸透していったか、その経過が語られる。
南アフリカ、東欧、西ヨーロッパ
ブルガリアのチタリシュタ(図書館、劇場、集会室が合わさった施設)は日本の図書館における複合施設に相当するのか。
ルーマニアのアストラ、アシニアムもチタリシュタ同様の施設とのこと。学校図書館の民衆開放を行っている。
第4章
"every"に提供するためには、すべての利用者が100%満足できるとも限らない。
一定程度の負担を用いられる場合がある。そのための冊数制限ではないか。
第5章
第3法則を満足させるための最もすぐれた手段は「開架制」とあるp193
電子化することも開架の一つの手段なのではないか。
- 感想投稿日 : 2020年8月14日
- 読了日 : 2022年10月10日
- 本棚登録日 : 2020年8月14日
みんなの感想をみる