著者は、「掃除に学ぶ会」会長であり、イエローハット社長。便器を素手で磨くことで人間は謙虚になると説く。一種の宗教だと思うが、一流の経済人がいうとそれなりに説得力がある。従って、この宗教と経済活動に何らかの関係があるのだろうと推測してしまう。が、私のような若輩もののレベルでは到底理解のかなたであり、まったく不可解な関係としか言いようがない。本書は、そのようなバックグラウンドを持つ著者の言葉集。幸之助さんの言葉ほど洗練されてはいないが、逆にそれが言霊と呼べるほどの、一流の実践者の言葉だけが持ちえる迫力となる。「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」という最澄の言葉を思い出した。
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- 感想投稿日 : 2018年10月23日
- 読了日 : 2008年2月13日
- 本棚登録日 : 2018年10月23日
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