珠玉のプログラミング: 本質を見抜いたアルゴリズムとデータ構造

  • 桐原書店 (2000年10月1日発売)
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本書は、C/C++によるアルゴリズムの解説本である。第1部では・問題定義の方法により、問題自体がどれだけ単純化できるかなど・昔から解説されているようなアルゴリズムやデータ構造・プログラムの検証とテストの解説。 第2部には、効率に関するイロイロな話題。たとえばプログラムの使用メモリサイズを小さくすることで、ページ・イン、アウトが少なくなったり、キャッシュヒット率が上がったりして、プログラムが速くなったりするようなこと。 第3部は、1,2部で紹介されたテクニックをソート、探索、文字列などの重要な問題(やり方によっても非常に時間がかかってしまう)に対して適用し、実測値などを示す。 例題に使われているソースコードはレベルが低いが、それを指導する本ではないのでしょうがない。アルゴリズムを正確に記述するための手段だと思って、このことは切り捨て批評すると、非常にレベルが高いといえる。アルゴリズムに詳しくない人にはもちろんのこと、アルゴリズムに詳しいと自認しているプログラマーも、これまでの経験の総括と言う意味で非常に有用だろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年10月23日
読了日 : 2008年5月11日
本棚登録日 : 2018年10月23日

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