ねむれ巴里 (中公文庫 か 18-9)

著者 :
  • 中央公論新社 (2005年6月25日発売)
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本棚登録 : 341
感想 : 26

印象的だったのは「冬の森」の一節で、仲睦まじいフランス人の老夫婦を妻と見て。

・・・このふたりの同じ愛情をここまで保留させたことは神の意地悪としか思えなかった。僕は、傍らの彼女が、やはり瞠目して眺めているのを見て、この人生で、
こんなことが窮極の幸福であると思わせたくなかった。

金子光晴、複雑な方のようです・・・

ひとつ、ご存知の方がいらしたら。
「白々」ってどういう意味の言葉でしょう?

”白々、でなければ、のぞき”と使われていたので、
あまりお行儀の良くない言葉のようですが。 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ➖2010/07
感想投稿日 : 2014年10月5日
読了日 : 2010年7月8日
本棚登録日 : 2014年10月5日

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