流しのしたの骨

著者 :
  • マガジンハウス (1996年7月1日発売)
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本棚登録 : 801
感想 : 122
5

たまにはレビューをかきますか。

とある、家族のなかの、四人兄弟、女子三人と末っ子の男の子の話。
生活の中の、なんでもない瞬間の積み重ね。家族のなかの、謎に満ちたルール。品良く、育ちの良い子供達と、厳格な父と、天然なのだけどしっかりした母と。
次女、ことこさんの視点で描かれる。
文章はさらりとしてなにげないけれど、突如として、

部屋の中の構成についてだいぶあとになって語られたり、思い出した時に一気にひらけてくる風景のなにもかもが優しくて、
しかし、次女なりの世界との距離の置き方、たしなめかたもあって。平らかなこころ。

ほんの一瞬だけ、その一家にお邪魔して、本当に邪魔者扱いされてかえっていきました。

あーたのしくておいしくて幸せ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ★★★★★★★
感想投稿日 : 2017年4月21日
読了日 : 2017年4月21日
本棚登録日 : 2017年4月21日

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