ベストセラーはなぜベストセラー足りうるのか?
この本を読んだからには著者の意見を鵜呑みにすることができないが(書き損だね)、
それでも乱暴と言っても差し支えない痛快な切り口はいたく気に入りました。
残念ながら私は「趣味は読書」とうそぶいておきながら
半分ぐらいしか理解していない洋書をぼつぼつ読む読者なのですが
宮部さんは好きなので、ディープだったり邪悪だったり。
で、ベストセラーには見向きもしないのですが
これを読んだらどれだけ今の本が薄っぺらいかわかります。
なんとか君が100ページほど悩んだ「会社の目的とは何か?」の問いは、
さすがに高校で政治・経済を学んだ身として一瞬でわかりました。
よかった。まだ教養の一部を失っていない。
純粋な気持ちで本を楽しむことと、
こう斜に構えて楽しむのと、
両方は一気にできないのでしょうか?
てか
もっと本を読まなきゃなぁ、と。
食わず嫌いしてる場合じゃないね。
でもこの本を読んだらとりあえずいっぱい読んだ気分になれるからお得。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
人文
- 感想投稿日 : 2007年5月22日
- 読了日 : 2007年5月22日
- 本棚登録日 : 2007年5月22日
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