感性の限界――不合理性・不自由性・不条理性 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2012年4月18日発売)
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感想 : 106

カーネマンにドーキンス、現代ビジネスマンなら知っているであろう二人のエピソードが扱われる本書は「限界」シリーズのなかで一番とっつきやすいかもしれない。

エルサレムのアイヒマン、核抑止力、あとがきで言及される震災。
「感性」が極端に振れてしまうテーマにも踏み込んで扱う本書は、「なるほど」と関心する対象であったこれまでの限界シリーズとは趣が異なり、まさに感性に訴えかけてくる場面が多かった。

哲学的思索にふけりつつ、道徳的探訪へ想いが至る本書からは学ぶところが多い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年11月29日
読了日 : 2019年11月29日
本棚登録日 : 2019年11月29日

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