結果的に事実だったとはいえ、本人からの発言が無い状態でDVを確信して弁護士を雇う父親と、正当な正義では無くともDV被害に強い意識を持った女が裏付けも無く動くのが不可解。更に弁護士までそれを疑わず動き出す。
真相は更に不可解。「子供だったから」のフレーズでそこまで想像出来ちゃうハイスペック弁護士が有能過ぎる。更にここまで話が大事になってるのにその事実を隠し続けた被害者(加害者??)とその家族。保身が過ぎるぞ!!
しかし、考えさせられる事もあった。DVの被害者だとしても、人を殺めれば世の中はそれを悪としか見ないのだろう。その背景などお構い無しだ。
原因に興味を持つ事は決して無く、殺された側が正義と言わんばかりに擁護し、愛がない両親も心に無くとも嘆いてみれば世はその表面だけを信じ同情する。人は攻撃する対象をただただ欲しているだけ。
これは物語内の一節だが、ここにスポットが当たっていたら面白そうだと感じた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本作家
- 感想投稿日 : 2020年8月23日
- 読了日 : 2020年8月23日
- 本棚登録日 : 2020年7月10日
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