阪神・淡路大震災を経験した著者が、体験者167人を取材し地震に対する準備と心構えをまとめた本。
世界有数の地震国である日本。 年のスパンで考えると必ず地震が起こっている。 頻繁する地震は軽いものが大半であるが、阪神淡路大震災の様に大きな地震も何時かは起こることを想定しておかなくてはならない。 阪神淡路大震災の被災者167人の体験を通し、防災とは何か?如何に準備をしておくかを生々しい体験談と共に綴っている。
文章だけで構成された本であれば理解は出来るもののイメージは沸き辛いが、寄藤 文平氏の特徴あるイラストがあるおかげで、内容が把握しやすく、また変な悲壮感を与えずに必要なことだけを直感的に伝えることに成功している。
実際体験された方々の話だけあり、単に想像の世界で思いつく手段・対策とは異なり、確かに!と思わされる。
ただ、条件反射的にその様な行動ができるかどうかは、やはり体験がモノを言うのだろうと思う。
一家に一冊の必読書だと思う。 (ただし、重要なのは本を持つことではなく防災の準備をすることなのだが)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
実用書
- 感想投稿日 : 2010年12月21日
- 読了日 : 2010年12月21日
- 本棚登録日 : 2010年12月21日
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