ひきこもりと家族トラウマ (生活人新書 155)

著者 :
  • NHK出版 (2005年8月1日発売)
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感想 : 7
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アメリカ人は引きこもりを病気として見るが、日本人は怠けとしてみる。
外国人は引きこもりに同情するが、日本人は同情しない。
この大きな違いを理解することからまず、はじめる必要があると思う。

全体としてはやや冗長な感じだが、鋭い指摘も多数あり。
引きこもりの子と親が分かりあえるというホームドラマ的光景は幻想でしかない、「分かりあいたい」というのは、いまだに子供の心の傷を軽く見ている親のエゴでしかない、はその通り。
人間は我慢するために生まれたのではありません、自分の幸福を追求するために生まれたのです。
この言葉が反映される日本社会になるべきだが、残念ながらまだまだその道のりは遠いように思われます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養
感想投稿日 : 2012年9月10日
読了日 : 2012年9月10日
本棚登録日 : 2012年9月9日

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