絶叫委員会 (ちくま文庫 ほ 20-2)

著者 :
  • 筑摩書房 (2013年6月10日発売)
4.06
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本棚登録 : 1623
感想 : 177
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穂村さん本、初体験。面白い!

不合理でナンセンスな言葉、痛快な言葉などの数々。

自殺未遂した女性ミュージシャンが壁に描いた言葉、「皆憎」。
(”い”がないだけで、こうもインパクトがでかい)

どこかの家の前にあった張り紙には「ここに糞をさせたら」。
(その後は。。?)

直球勝負の一例としては、『ルードボーイ』という漫画より
「どうすればあんたとつきあえる?!金か?地位か?
ルックスか?根性か?」
(直球って、素敵だ)

逆効果の一例が飲食店で目にする「テレビで紹介されました!」
”!”に距離感のまずさを指摘するところに、ニヤリ。

観察する、一歩引いてみる、そうすることで世界が広がることを
示してくれる楽しい本でした。
種村さん本は、他も読んでみよう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2013年6月21日
読了日 : 2013年6月19日
本棚登録日 : 2013年6月21日

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